バルテス社の分析|業績・事業内容

2020年1月12日

昨日(8/26)の株価上位ランキングに入っていたバルテスを分析していきます。投資対象になるのかどうかを見ていきましょう。

業績概要

売上32億、営業利益1億8,000万とまだ小さい会社ですね。売上の伸びは2019年度が前年比+33%といい感じです。

(※1)バルテス㈱ 2019年3月期 有価証券報告書より作成
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4442/yuho_pdf/S100G63Q/00.pdf

ここでの気になる点はなんで売上が伸びたか?、伸びは持続するのかどうか?、利益は高い水準が維持できるか?、利益率はなぜ低いか?です。一つ一つチェックしてきます。

事業内容

事業内容はソフトウェアテスト事業アプリ開発事業の2つをやっています。

売上構成はソフトウェアテスト事業が90%以上

バルテスの売上構成を見ると90%以上がソフトウェアテストで占められていますね。また、利益もソフトウェアテスト事業で稼いで、その他の事業は全て赤字です。ソフトウェアテストが伸びるかどうかで今後のバルテスの業績が予想できそうです。

バルテス㈱ 2020年3月期 第1四半期決算短信
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4442/tdnet/1743003/00.pdf

競合はSHIFTやデジタルハーツ

ソフトウェアテストが主なので、競合はSHIFTやデジタルハーツですね。両社は売上が100億を超えており、バルテスは小さい部類に入ります。大きな2社と比較して、バルテスがどんな戦略をとっているかはチェックしていきます。

バルテスの強みは技術力

ホームページでは技術力と実績を強みとしてうたっています。技術力はJSTQB(テスト関連の資格)の保有率が92%とあります。

バルテス㈱ホームページより抜粋
https://www.valtes.co.jp/sp/chosen/

デジタルハーツと比べてみると、デジタルハーツは日本一のテストエンジニア数と資格保有者最大規模を強みとしています。

また、SHIFTはCAT検定合格者数2,000人を押し出しています。ちなみにCAT検定はSHIFTが独自に開発した評価検定で、一般受験者よりもSHIFT社員の合格率が高いことを売りにしていますね。

業績の深堀り

では業績を細かく見ていきます。

売上が伸びたのはエンジニアを確保したため

まずは2019年度に売上がなぜ伸びたかです。2019年5月に上場したばかりで資料が少ないのですが、有報を見ると、テストエンジニアの確保に成功したため売上が増えました。実際に人手を確保しただけでは受注数は増えないと思うので、販管費を見てみましょう。

(※1)

販管費は前年と比べて1億増えているため、営業担当を増やしたかもしれません。ちょっとこれだけでは解決できていないので2020年1Q決算短信を見てみます。

2020年1Qは既存顧客の売上拡大

バルテス㈱ 2020年3月期 第1四半期決算短信より抜粋
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4442/tdnet/1743003/00.pdf

2019年1Q決算では売上10億とかなり上がってますね。バルテスの売上は下期に増える傾向があるので、第1四半期だけで10億は通期の業績も期待できそうです。また、要因は既存顧客からの売上拡大とあります。これは良い傾向ですね。

ということで、売上が伸びた要因は人材確保と既存顧客の拡大が要因でした。投資を考える上では良い材料ですね。

売上の伸びは持続するのかどうか?

これは予想ですが、既存顧客の拡大が売上増加の要因であれば、このまま伸びは続くのではないでしょうか。SHIFTも売上が増えているため市場環境も良さそうです。

加えて、エンジニアを確保できているのは育成がうまくいっているためなので、これが本当であれば今後も人材確保は継続できるのではないでしょうか。

利益率はなぜ低いか?

利益率が低い要因ですが、予想ではエンジニアがテストを行うため、売上増加には人手が必要、つまり労働集約型だからではないか?と考えます。

実際に有報を見てみると、粗利率が30%とIT企業の中では低い方ですね。今後も急激に利益率が改善することは難しそうです。

バルテスは投資候補か?

ここまで見てきましたが、バルテスは順調に売上が伸びており、また利益率の急激な変動も少なそうです。そのため安全な投資先ではあると思いますが、労働集約型なので急に利益が伸びるようなおもしろみは少ないかもしれません。

以上がバルテス社のざっくり分析でした。ありがとうございました。