シノプス社の分析

2020年1月12日

本日(2019/9/2)の株価上昇ランキングで上位に入っていたのでシノプス社の分析をしていきます。

全然聞いたことがなかったので、どんな会社か楽しみです。

事業内容

まずはなんの事業をやっているのかを知りたいと思います。

商品をお客様に届けるまでの全ての業界を効率化するサービスを提供しているんですね。

(※1)2018年12月期決算説明資料
https://www.sinops.jp/ir/presentation/index.html

でもこれだけじゃイメージできないので、具体的にはどんなサービスなのでしょうか。

メインサービスは自動発注システム

(※2)ホームページより抜粋
https://www.sinops.jp/product/index.html

なるほど。自動発注システムがメインのサービスですね。

ここで気になるのは他社との違いはなにか?です。

また、強みも併せて知りたいですね。

シノプスの強みは?

東日本のシェアはまだ低い

うーん、ホームページや説明会資料にはのっていないですね。

説明会資料からわかるのはシェアはまだ小売業に限定しても40%に達していないこと、どんな競合がいるのでしょうか。

(※1)

また、東日本のシェアが低いこと、関東は5%とかなり低いです。

そして2019年2Qには関東のシェアが5%から4%に減っていますね。競合が強いのでしょうか。

(※3)2019年2Q決算説明資料
https://www.sinops.jp/ir/presentation/index.html

業績面ではシェアが低下していますが、売上は下がっていないのかは気になるところです。

強みは自動発注

強みの資料は上場する時のものがありました。

他社と比較すると自動発注による店舗の効率化が強みです。

成長可能性に関する説明資料
https://www.sinops.jp/ir/news/index.html

反対に他社の強みは基幹システムや在庫管理システムなど大掛かりなもののようですね。

シノプスは大掛かりなシステムを開発して提供する会社なのではなく、発注に特化した会社なのですね。

この強みが他社にない、もしくは他社と比べて優れているものならおもしろいですね。

ニッチなところに強みがある会社は投資先としておもしろそうです。

業績

続いて業績を見ていきましょう。

システムの開発コストが重そうなので利益率は低いのではと思いましたが、意外と営業利益率は25%ありますね。

ただ売上の伸び率は前年比+10%前後と低い水準が続いています。

決算短信より抜粋(※2016年度営業利益は経常利益数値)
https://www.sinops.jp/ir/result/index.html

シェアが伸びていなかったので、これからいかにシェアをとっていくかが課題ですね。

事業の進捗は?

2019年2Qの進捗率は30%

2019年度の計画は売上12億(+31%)、営業利益3億(+30%)ですが、2019年2Q時点での進捗はどうなのでしょうか?

(※1)

シェア拡大の状況も併せて見てみましょう。

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2Q時点で売上3億、営業利益△1,100万ですね。

これだけ見ると通期計画の達成がかなり怪しく見えますが、ほんとうのところはどうなのでしょうか。

前年度は2Q時点でどうだったか見ようとしても資料がないですね。

計画対比で見ようと思ってもまさかの2Q計画が開示されていなかったです。

ちょっとこれでは通期12億に対して3億しか進んでいない理由がわからないですね。

ストック型の売上があるのは強みですが、反対に考えると1Qと2Qに無かった売上を急に積み上げるのは難しいのではと考えてしまいます。

売上は4Qに集中する

と、ここで説明会の書き起こしを見たところ、パッケージ販売が4Qに集中するようです。

当社のビジネスがどうしても第4四半期にパッケージ販売が集中するきらいがあります。小売業さまは2月締めや3月締めが多いため、そこから新しいプロジェクトが入り、導入支援のパイロット実験の期間が6ヶ月から10ヶ月くらいあって、そのあとに「これは成功したね。じゃあ、横展開して正式契約します」という手順を踏んでいるのですが、そうするとどうしても、当社にとっての第4四半期、10月から12月あたりに集中するのです。

https://finance.logmi.jp/352494

実際になってみないと実現するかどうかはわかりませんが、説明では消費税率の引き上げに伴う期ズレもあり2Qの進捗率が30%ということです。

ただ、軽減税率のカテゴリの幅がなかなか決まらなかったことから、当社の窓口の情報システムさまが優先順位を……消費税アップの日にちが決まっている関係で、自動発注はペンディングということで大口のパッケージ販売企業さま2社が期ズレ起こしました。

https://finance.logmi.jp/352494

株式の指標は?

PERは89倍。予想PERは64倍

PERは89倍と高いですが、これからの成長を期待できるのであれば割高すぎるわけではないと思います。

仮に2019年度の目標が達成できた場合、純利益が約2億なので現時点の時価総額127億から考えるとPER64倍です。

なかなかいい水準ですね。

そもそも上場は2018年12月で、ぜんぜん期間が経っていないんですね。

また、マザーズ上場で時価総額が127億なのでまだまだ機関投資家は入ってきていないのではないでしょうか。

2019年第2四半期報告書
https://www.sinops.jp/ir/securities/index.html

やはり大株主に連ねているのは身内がほとんどですね。

これから長い目で投資するのはおもしろそうです。

こんなところで今回は終わりにします。

なかなか投資先としてはおもしろそうなので引き続き分析していきたいと思います。

ここまでありがとうございました。