利益成長は時価1,500億を超える!?【Sansan】わかりやすい決算分析

2020年1月14日

直近で株価が上がってきたので、まだ割高感は無いのかどうか、決算分析します。
今後割安になっていくかどうかを決算分析によって調べていきます。決算分析を材料に上がりそうな株を選んでいきますので、チャンネル登録がまだの方は登録いただけましたら幸いです!

まず赤字なのでPERはマイナスです。

時価総額は赤字でも1,500億とかなり大きいです。

これからの成長を見込んで時価総額は大きくなっていますが、この期待を超えられるのかどうか決算分析でチェックです。

株価は上場してから半年たったほどです。

まだまだ上下変動を繰り返していて安定していないです。

売上は右肩上がりでいいです。

利益は赤地が続いています。

特に1年前の2018年5月期は赤字がマイナス△30億円とかなり大きくでています。

連結ではなくSansan単体で見ても、売上はずっと右肩上がり、利益は赤字が続いています。

こんなに赤字が続いているので安全性はどうかというと、自己資本比率は37%と高くはないですがまだ危険な水準ではありません。

純資産は33億円なので、マイナス△10億の赤字があと3年続くと危ないです。

業績で1番気になるのは、売上がなんで伸びているのか?と2018年5月期の赤字はなんで△30億もあったのかです。

売上がなぜ伸びたのかをチェックすることで、これからも伸び続けるのかどうかを予想する材料にします。

利益の赤字も同じように、理由を知ることでこれからの利益を予想したいです。

まず売上の伸びはSansan事業とEight事業がともに成長したことが要因です。

ちなみにSansan事業は中堅や大手企業向けの名刺管理サービスで、よくCMで見るものです。

Eightは個人や小さい会社向けの名刺管理、SansanはビジネスSNSと言っていますが、この違いがあります。

赤字が小さくなった理由は、売上と現場の利益率を表す売上総利益率、つまり粗利率が良くなったことが理由の1つです。

ただ、これだけではありません。

赤字が21億円減った理由のうち、広告コストの削減15億円が大きなものです。

現場の利益率を表す売上総利益率が改善していたのは良いですが、広告コストの削減も大きな要因でした。

直近の2020年5月期第1Qの進捗を考えると、広告コストの水準はもとに戻ったと考えます。

Eight事業は2018年5月期は赤字が△29億と大きかったですが、2019年度には赤字△12億まで小さくなっています。

Eight事業はユーザー数を伸ばして売上を増やしたのではなく、売上を稼ぐ戦略をやりました。

この戦略での成長が次の年も続くかどうかはポイントです。

Sansan事業は広告コストを抑えることで利益率が30%まで改善しました。

これが本来の実力だとすると、Sansan会社全体での赤字が△10億なので、売上があと30億伸びれば黒字化します。

今の売上成長を考えると黒字化は十分に可能性がありそうです。

名刺管理事業をやっていますが、市場はまだまだ大きいんですね。

しかも自社が作り上げてきた市場なので、先行者利益は得ることができています。

名刺事業のビジョンは出会いでイノベーションを起こすことです。

これからはさらに大企業や海外への展開を狙います。

ただ不安なのは、大企業ほどすでに自社で名刺を管理しているのてはと思うことです。

また、メールやチャットが拡がる中で、これから名刺が少なくなる世の中が来る可能性も0じゃないと思います。

そうなると、Sansanは市場の拡大余地があるとは言っていますが、全会社に導入させるのは難しいので、どこかで成長が鈍くなるかもしれません。

Eight事業は有料のプレミアムサービスや広告で売上を伸ばしました。

Sansanは初期費用だけでなく、名刺のスキャナーや毎月のライセンス料で売上をあげています。

売上が毎月継続して入ってくるSaaS型なので、これは安定した収入が続く好材料です。

直近の2020年5月期は売上が+35%伸びました。

利益も2億出ています。

利益が1億7,000万円伸びた理由は1億が広告コストの削減、他は売上の伸びによるものです。

売上が伸びて利益も伸びるという良いサイクルです。

セグメント別ではEight事業の利益成長は弱くなりましたが、Sansan事業が全体を引っ張っています。