良品計画とニトリを比較

2020年2月13日

今回は株価が下がっている良品計画と、頻繁に比較されるニトリを分析していきます。
良品計画は無印良品を展開している会社ですね。

また、動画版もありますので見ていただけたら嬉しいです。

分析結果


まずは最初に分析結果から見てしまいますが、無印は短期的には利益減で苦しい、ただ回復見込みあるので今が仕込みどきとも考えられます。
そしてニトリは強さを真似できず、業績も言うことなし。ですが短期的にも長期的にも期待を超えることが難しい、との結果となりました。

一体どういうことなのかということで、一つずつ見ていきましょう。

指標

まずは指標から比較していきます。

PER


割高・割安を表すPER(株価収益率)から見ていきましょう。
無印は14倍、ニトリは28倍なのでニトリのほうが高いです。ただ、だからといってニトリが割高なわけではなく、投資家から期待されているということですね。
これから利益が成長する可能性が高いのであれば来年のPERはもっと下がります。
ですので、ニトリは今の期待を更に超えることができるのかどうか、そして無印は今の期待値は低いけれど、そこを挽回できるのかがポイントです。
ちなみに無印・ニトリとよく比較されるユニクロのファーストリテイリングはPERが38倍とさらに期待されています。

株価

つぎは株価です。

無印の株価はここ最近で下がりました。
反対にニトリは長い目で見ると右肩上がりが続いています。
無印は今が買いどきかなとも思ってしまいますが、今後ちゃんと利益が回復・成長するかどうかが重要ポイントです。利益が成長すれば会社として大きくなっていくので時価総額も上がります。
なので、しっかりと利益が成長することを確認してから無印をが割安かどうか判断します。

業績

続いては業績を比較します。

まずは無印ですが、売上・利益ともに2018年まではきれいに右肩上がりです。

でも、直近は利益が下がってしまい、年初の予想を下方修正しています。
いおままでずっと利益が成長していたのですが、今回下がってしまった理由は、展開しているすべての地域で利益が下がってしまったこと、全体的なコスト高、為替の円高の3つになります。
地域別では国内も減少しているのですが、それよりも海外売上の減少幅が大きいです。
一番ネックなのはコスト高で、特に人件費が増えてしまっています。この人件費増加が直せるのかどうかが大きなポイントです。

一方でニトリの業績はかなり強いです。ここまでずっと売上・利益ともに増加していますが、さらには内訳もいいんですね。
ふだん僕たちが行くような店舗売上だけではなく、法人向けや楽天やアマゾンのようなEC(通販)も好調です。
そしてびっくりなことは、既存店(すでに動いているお店)の顧客単価も増加していることです。安くたくさん売るだけではなく、多くのお金を出して買ってもらえるようになっています。
これはニトリの大きな強みですね。

強み

つぎは無印とニトリの強みです。

無印は安くない反面、一貫した世界観でファンを獲得できています。そのため、もし他の競合が出てきたとしても無印のファンは簡単には離れないと期待できます。

ニトリの強みは製造を海外でやって日本に輸入するという製造・物流力です。これは簡単には真似できません。

将来予測

続いては来期以降の将来はどうなるかを予測してみます。

まず無印ですが、下期は計画未達の予想です。はたして人件費をはじめとしたコスト増は改善できないのでしょうか。
反対にこれが改善できるのであれば、売上はちゃんと成長し続けているので、これからも利益が増えていくと予想できます。
利益が下がっている要因を見てみると、現場の利益率を表す売上総利益、つまり粗利はちゃんと増えています。どうしても販管費が重荷になっていますね。
会社の説明では国内の悪化は抑えることができ始めていると言っています。これは本当なのでしょうか?
四半期ごとの推移を見てみると、3Qは売上に対する人件費の比率を抑えられています。
この比率を抑えることができるのなら、今後は売上の伸びにともなって利益も伸びていくことに期待できます。

一方でニトリはこれまで売上をかなりのペースで伸ばしてきました。
そして、ニトリの強みはまだまだ国内比率が高く、海外比率が低いことです。海外への展開余地が大きいですね。
もちろん、国内ではニトリは安くて高品質ですが、海外ではもっと安い商品がたくさんあると思うので、うまくいくかはわかりません。

それでもニトリなら今までの大きな成長を実現した経営力で乗り切っていくのではないかと思います。
ただ、ニトリはこれからの成長を織り込まれて買われているので、この期待を超えるほど大きな成長ができるのかどうかという点がネックです。

まとめ


無印は短期的には利益減で苦しい。ただ回復見込みあるので今が仕込みどきと考えています。
ニトリは強さを真似できず、業績も言うことなし。だが短期的にも長期的にも期待を超えることが難しいのではないでしょうか。

以上になりますが、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
自分の考えを含めて分析してきましたが、くれぐれも投資は自己責任で行っていただくようお願いします。
ありがとうございました。

IT

Posted by michi