野村hd

2020年1月12日

今回は証券会社で最大手の野村ホールディングスを分析します。

国内最大手なので有名ですが、海外にも展開していてアジアを重視しています。

株式指標では時価総額が約2兆円と流石にでかいです。

PERは△18倍なので利益は赤字です。

5年間株価では最高値から半分のレンジで上下変動しています。

現在は500円台中盤と5年前につけた高値の1/3ほど下がっています。

現在の株価から上昇していくのかどうかは利益に大きく影響を受けます。

ですので今までの決算から将来の利益を予想していきます。

まず売上にあたる収益は横ばいです。

売上が伸びないと利益率が良くなるしか手段が無いので、厳しい状態です。

利益を見ると、やはり横ばいが続いており、かつ直近の2019年度は△1,000億円の赤字になっています。

この大きな赤字の理由は要チェックです。一時的なら問題ないのですが。。。

念の為に安全性を見ると、純資産は2兆あるので問題ないですね。

本業の稼ぎを表す営業キャッシュフローは△3,600億、自己資本比率は6%とかなり悪いです。

ですが、他の業種と違って証券会社特有のものと考えられるので、純資産を考慮しても問題はありません。

次に売上と利益がともに伸びない理由を事業別にチェックします。

事業は営業・アセットマネジメント・ホールセール・その他の4つに分かれています。

前年比では営業部門が△500億、アセットマネジメントが△300億、ホールセールが△2,000億で合計△3,000億でした。

ホールセールの△2,000億は異常なので理由があります。

反対に営業部門とアセットマネジメント部門の利益減少は続きそうです。

ホールセール部門の△2,000億はM&Aののれん減損800億と、事業見直しが理由です。

のれんはM&Aするときに、買い対象の会社に上乗せした買収金額に価値が無いと判断されて起きる損です。

これは一過性のものです。

また、営業部門とアセットマネジメント部門は市場環境の悪化が利益減少の要因です。

ホールセール部門の残り△1,200億は金利と為替関連の事業が苦戦したことが理由です。

アセットマネジメント部門はアメリカの投資会社が苦戦したことで△270億のインパクトになりました。

野村ホールディングスは全体的に市場の影響を受ける会社です。

こちらの営業部門は、売上にあたる収益が下がったことによって利益も減少しました。

ホールセール部門で利益△270億のアメリカンセンチュリーインベストメンツは、収益アップに向けた投資の効果が出始めています。

ホールセール部門も市場環境の影響を受けています。

利益の減少幅が大きいので、2020年度の進捗は確実にチェックです。

ホールセール部門の利益は1,000億の黒字から△1,000億の赤字になりました。

上場支援などは好調でしたが、M&Aののれん800億や海外市場の苦戦が大きかったです。

来期2020年度はここからどうなるのでしょうか?

まず、来期の計画は開示していません。

直近2020年度の上半期は利益が前年比+1,800億でした。

理由は+1,800億のうち、ホールセール部門が+360億、その他部門が+1,600億です。

その他部門は+700億が野村総研の株売却、+700億が前年に発生していたアメリカ司法省との訴訟費用と為替損がなくなっなからです。

野村ホールディングスの利益の実力は400億です。

また、ホールセール部門が会社全体に与える影響が大きく、市場環境に左右されるため安心できません。

ホールセール部門は投資アドバイザー事業であるインベストメントバンキング事業とグローバル事業があります。

そのうち、グローバル事業が利益のメインを占めます。

グローバル事業は日本以外の地域で順調に推移しています。