テレワーク銘柄で話題のサイボウズとブイキューブを比較

今回はテレワーク関連銘柄で株価が上昇しているサイボウズとブイキューブを比較しました。
サイボウズは会社内で社員同士が連携しやすいようにするグループウェアというシステムの開発、Googleカレンダーなどを集めたようなものですね、そして、ブイキューブはTV会議のシステム事業を行っている会社です。

投資判定

サイボウズは売上成長幅が落ち込まない珍しい会社で、長期的には買っても良いと考えています。短期的には割高水準なのでアップダウンで損する可能性があると考えます。
ブイキューブは利益を出しにくい事業で、市場環境も良くないと考えられるため割高と考えます。

指標
株価

サイボウズは2019年に入ってから大きく上昇しています。こんなにアップダウンなしに急上昇している株は珍しいくらいのきれいな上昇ですね。
2019年はじめは600円だったので、今は3倍近く上がっています。

一方でブイキューブは、直近は株価が大きく値上がりしましたが、5年間推移を見ると、ずっと下落してきました。今はテレワーク関連銘柄で注目されていますが、これまでずっと下がってきたので簡単に買ってしまうのは避けたいです。
今後の業績がどうなっていくのかをしっかりとチェックすることが重要です。

PER

続いては割高か割安かを表すPER(株価収益率)です。
サイボウズは100倍とかなり高いです。急成長しているベンチャーは100倍を超えることがよくありますが、サイボウズのように長く事業をやっている会社で100倍を超えるのは珍しいです。
株価収益率は投資家からの期待を表してもいるので、サイボウズは大きく期待されているんですね。
あとはこの期待を超えて成長できるのであれば買いどきで、反対に期待を超えられる見込みが小さいのであれば割高です。
来期の純利益計画は14億、今の時価総額が1,190億なので、来期の想定PERは85倍とまだまだ高いです。この純利益予想を超えられれば最高ですが、来期が終わっても株価収益率が高い状態は解消されなそうですね。
次は今後の利益がどうなっていくかをチェックして確認していきます。

一方で、ブイキューブは株価収益率400倍ととんでもなく大きいです。ここまで大きいとなると、利益があんまり出ていないと予想されます。実際に時価総額は140億と小さいので、利益は1億も出ていないようです。
今後、利益が大きく成長する見込みであれば買っても良いですが、そうでなければ株価収益率400倍はかなりリスクのある数字なので、慎重になってしまいます。

加えて、サイボウズとブイキューブともにテレワーク銘柄として注目されていますが、本当にテレワークに必要なのかどうかもチェックが必要です。

業績

まずサイボウズですが、ずっと右肩上がり、かつ直近の2019年度は売上成長率が前年比18%ととても良いです。会社が安定してくると成長率は落ち込んでいきますが、サイボウズは高い成長率をキープできていて、今まで分析した中でも良い会社です。
営業利益率が12%と高くないことが引っかかりますが、それを差し引いても良い会社です。利益率が低い理由も念の為チェックします。

利益率が低い理由の1つは、広告費が大きいことです。BtoB事業の割には広告費が17億と、売上の15%あるので大きいですね。その反面、広告費を抑えれば更に利益を出せる余地があるので、良い材料でもあります。
次に売上が伸びている2つの理由として、売上がストック型、つまりサブスクリプションの積み上げ型であることと、顧客満足度の高さが挙げられます。
システムを販売して終わりではなく、サービスを利用する顧客が増えるほど毎月の売上が積み上がるので、減少するリスクが少ないです。
そして、サービスを使った顧客の満足度が高いので、売上成長幅が大きくなっており、また解約率が低いとも推測されます。

一方でブイキューブは売上・利益ともにアップダウンがあります。売上は成長が続いておらず、今後も伸び続けるかどうか不透明です。
利益では2017年に△30億という大きな純損失を出しています。売上が60億の会社なのでめちゃくちゃ大きいですが、これは子会社株の売却損とソフトウェアの減損損失があったからです。このときは大きな損失を出しましたが、もともと利益も大きく出せる体質ではなく、改善のために構造改革を進めてきています。TV会議事業は大きな利益を期待しにくい事業のようです。

将来の見通し

サイボウズはサービスに磨きをかけて、着実にかつ順調に成長を続けている、あまり見ない良い会社です。
その反面、着実であるからこそ、来期の業績予想を利益マイナスからプラスまで幅を持たせています。これだけを見ると利益が伸びない、下がる可能性があるのかと思いますが、前年も含めて今までも同じであり、それでも売上・利益ともに伸ばし続けてはいるので、成長の可能性は高いです。
また、サイボウズの強みは会社運営にあります。働き方に力をかけており、離職率が4%代と低いので、余計なコストはかかりにくく、来期も安定して成長すると期待できます。

ブイキューブはテレビ会議システム事業を行っていますが、クラウド型ではなく機械を置いたり、インストールして実行するオンプレミス型であることが特徴です。
国内競合が撤退し、海外の競合はクラウド型に特化しており、オンプレミス型はブルーオーシャン、つまり競合が少なくなっているとあります。たしかに競合が少なくなるのは良いですが、今はクラウド型にして、メンテナンスの手間を無くし、定額で売上を得ることが時代の流れです。また、国内競合も撤退していることからTV会議市場はあまりおいしくないとも推測できます。
社内システムに広く根ざすサイボウズと異なり、TV会議システムは他のサービスへの乗り換えが簡単とも考えられるので、解約リスクもあるのではと考えています。
これらを考慮すると、事業としてはブイキューブよりもサイボウズの方が安心できると考えます。

まとめ

サイボウズは売上成長幅が落ち込まない珍しい会社で、長期的には買っても良いと考えています。短期的には割高水準なのでアップダウンで損する可能性があると考えます。
ブイキューブは利益を出しにくい事業で、市場環境も良くないと考えられるため割高と考えます。

話題株

Posted by michi